運動のタイプで変わる代謝の仕組みとは?エネルギー源の使い分けを解説!

2025年06月23日

神奈川県横浜市緑区中山駅と鴨居駅の中間に位置しております。

はくさん和鍼灸整骨院です。

ららぽーと横浜 からも車で7分程度 歩いて28分程度 です。

日々の運動習慣やトレーニングにおいて、「自分の体は今どんなエネルギーを使っているのか?」と疑問を持たれたことはありませんか?

私たちの身体は、運動の強さや時間に応じて、糖質・脂質・ATPなど異なるエネルギー供給システムを使い分けています。

今回は、運動中に働く代謝のメカニズム「代謝需要(メタボリック・デマンド)」について、わかりやすくお伝えいたします。

代謝需要とは?

代謝需要とは、体が運動をする際に求めるエネルギーの量と、それをどの程度のスピードで供給できるか、という生理的な要素を指します。

同じ運動でも、スピード・負荷・継続時間によって必要なエネルギーの種類が異なります。

このしくみを知ることで、効率的なパフォーマンス向上や、疲れにくい身体づくり、怪我予防にもつなげることができます。

エネルギー供給の3つの仕組み

体内のエネルギー生成は、以下の3つの代謝経路によって行われています。

【1】ATP-CP系(ホスファゲン系)

【2】解糖系(グリコーゲン分解)

【3】有酸素系(脂質・糖の酸化)

それぞれの特徴を簡単に見ていきましょう。

1. ATP-CP系(瞬発力向け)

・エネルギー源:筋肉内に貯蔵されたATPとクレアチンリン酸

・即効性に優れるが、持続時間は10秒ほどと短い

・短距離ダッシュやジャンプ、一瞬のパワーを必要とする場面で活躍

2. 解糖系(スピード重視)

・エネルギー源:筋内のグリコーゲン(糖質)

・30秒〜2分程度の中強度・高強度の運動で活性化

・エネルギー生成は速いが、乳酸が溜まりやすく、疲労感につながる

3. 有酸素系(持久力タイプ)

・エネルギー源:糖質と脂質(運動時間が長くなるほど脂質優位に)

・長時間安定して運動を継続できるが、エネルギー供給速度はゆっくり

・ウォーキング、ジョギング、長距離サイクリングなどで中心となる

運動の内容によって代謝経路が切り替わる

それぞれのエネルギー供給経路は、運動の特性によって自動的に使い分けられています。以下に具体例を示します。

・50m走など短距離全力:ATP-CP系が中心

・400m走や短時間の筋トレ:解糖系の割合が大きくなる

・ジョギングや長距離競技:有酸素代謝が主に働く

・高重量のウェイトトレーニング:ATP-CP系+解糖系

・軽〜中負荷の高回数トレーニング:解糖系の活用が目立つ

このように、どの代謝経路がメインになるかは「強さ」と「時間」によって大きく変化します。

代謝を意識した運動設計のメリット

代謝の仕組みを知ると、以下のような効果的な運動プランが立てやすくなります。

・脂肪を落としたい:中〜低強度の有酸素運動を継続するのが有効

・筋力を高めたい:高強度の筋トレで解糖系を中心に刺激

・体力をつけたい:有酸素系を徐々に強化し、持久力を養う

また、どの代謝系が働いたかによって疲労のタイプや回復法も異なるため、施術やセルフケアも変えていく必要があります。

はくさん和鍼灸整骨院でできること

当院では、代謝の視点から皆さまの身体の使い方やコンディショニングをサポートしています。

・運動後の疲労に対応するケア

・競技種目や運動内容に応じた筋肉・関節の調整

・エネルギー供給に関わる呼吸・循環・姿勢の改善アドバイス

・食事・栄養面からの運動効率の向上支援

・スポーツによるケガの予防施策とリハビリ指導

「動くとすぐに疲れてしまう」「いつも同じ部位に痛みが出る」「運動しているのに結果が出にくい」

このようなお悩みは、代謝の偏りや使い方のアンバランスが原因かもしれません。

まとめ

運動中に体が使うエネルギーは、その時の強度と継続時間によって異なります。

瞬発的な運動ではATP-CP系、中程度の時間と強度では解糖系、長時間の持続的な運動では有酸素系がメインに働きます。

こうした仕組みを理解することで、自分に合った運動スタイルの確立、疲れにくい体づくり、そして運動効果の最大化が可能になります。

はくさん和鍼灸整骨院では、こうした生理的な知識をもとに、一人ひとりの身体に寄り添った施術とアドバイスを行っています。

運動に関するお悩みがある方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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