胸郭出口症候群


- 腕が痺れる
- 脇や背中が痺れたりモヤモヤする
- 座っていると腕がだるくなる
- 時々腕が冷たくなる感じがある
- 腕や背中の痺れやモヤモヤ、冷感が出たり消えたりを繰り返している
上記のようなお悩みの方は胸郭出口症候群かもしれません!
なかなか聞きなれない名前であると思いますが、予備軍の方も含めればかなり多くの方が発症する割とポピュラーな怪我の一つです。
この記事を読んでいただきたいのが上記チェック項目に近い悩みのある方か、もしくはその予備軍と言える猫背、しつこい肩こりの方にも読んでいただけるとお役に立てる情報があるかと思います。
それでは
①胸郭出口症候群とは何か?なぜ起こるのか?
②胸郭出口症候群の改善方法は?気をつけるべきポイントは?
の2つに分けて解説していきます。
①胸郭出口症候群とは何か?なぜ起こるのか?
胸郭出口症候群とは何か?
一言で簡単に言えば、「胸郭という肋骨に覆われた肺や心臓が入っている籠の隙間、つまり出口から出てきた神経や血管が圧迫されて、不快感を出すもの」
といったイメージでしょうか。
つまり胸郭周辺を通過する神経や血管が何らかの原因で圧迫や牽引やその両方を受けて不快感を出す状態ですね。
定義がざっくりしていることにお気づきかと思いますが、原因は様々あり、それぞれについて分類があります。
ここから少し細かく見ていきましょう。
胸郭出口症候群にはざっくり3つのパターンがあります。
斜角筋症候群→斜角筋と呼ばれる首前方の筋肉が頚神経を圧迫or牽引して発生
小胸筋症候群→小胸筋と呼ばれる胸の前の筋肉が腕の神経や血管を圧迫して発生
肋鎖症候群→鎖骨と第1肋骨の間で神経や血管を圧迫して発生
の3つです。
文字だけではわかりづらいと思うのでそれぞれの原因筋肉の位置を図で記しておきます。(下記)


上図が斜角筋です。斜角筋にも前斜角筋、中斜角筋、後斜角筋の3種類がありそれぞれ圧迫する神経が違い、出る症状も微妙に異なります。
下図は小胸筋です。大胸筋の下に隠れている筋肉です。
下図で書かれている鎖骨下筋のある部分が肋鎖症候群の原因となるスペースです。
実際に鎖骨下筋が関与することもあります。
また、神経の圧迫、牽引で起こるものが90%以上であり血管の圧迫によるものは比較的稀であると言われています。
ではそれぞれなぜ、その部位で圧迫や牽引を起こしてしまうのでしょうか?
これを紐解いていけば改善の糸口が見えてきます。
次項で解説していきます。
②胸郭出口症候群の改善方法は?気をつけるべきポイントは?
前述の分類である、斜角筋症候群、小胸筋症候群、肋鎖症候群の順で説明していきましょう。
斜角筋症候群

その名の通り斜角筋によって首の骨から出て腕や背中に向かう神経の束が圧迫されたり牽引されたりして発生します。
斜角筋が圧迫する場合は斜角筋が収縮するポジションになることで原因を引き起こすので首が反りすぎていたり、逆にストレートネックになっていたりすることが原因となります。
斜角筋は首の骨から肋骨に繋がっている筋肉なので首の骨の位置関係が正しく整っていることが予防につながるわけですね。
次に斜角筋の牽引によって発生するパターンについてですが、結論なで肩などの肩の引き下げで発生しやすいと言われています。
肩を下げると斜角筋はストレッチされ張力が増しますのでやはり頚神経を圧迫しやすくなるわけです。
肩の引き下げやなで肩がある場合、肩甲骨周辺の筋肉(特に上方に引き上げる筋肉)が正しく機能していなかったり、肩甲骨が滑走する斜面である肋骨が歪んでいたり猫背になりすぎてしまっていたりします。
肩甲骨周辺の筋肉を正しく使えるように活性化させたり、肋骨や胸郭の形を正すことが必要になります。
続いて小胸筋症候群について見ていきましょう。

小胸筋症候群は多くの場合、圧迫で発生するため圧迫でお話ししていきます。
神経で発生しても血管で発生しても発生機序は近いためまとめて説明していきます。
結論、小胸筋が短縮と言って縮みっぱなしになってしまった方が発生させやすいのが小胸筋症候群です。
なぜ小胸筋が縮みっぱなしになってしまうのか?
小胸筋は肩を引き下げたり、胸を丸めたりする筋肉ですので猫背やなで肩がやはり発生原因の大部分となります。
改善方法としても猫背対策と肩甲骨周りの筋肉の正常化が鍵となってまいります。
最後に肋鎖症候群です。

肋骨と鎖骨を近づける動き=肋骨と鎖骨で神経と血管を圧迫する動き となるわけですから、原因動作は肩の引き下げやなで肩です。
やはり必要なことは斜角筋症候群、小胸筋症候群とも一致しており、胸郭、肋骨の形を正すことと、肩甲骨周辺の筋肉の再活性化です。
胸郭出口症候群は原因となる場所によって名前は違えど、原因や改善策は共通してくることが多いのです。
これらの3つが複合的に絡み合っていることも多く、全てに対してアプローチが必要な場合もあります。(ダブルクラッシュ、トリプルクラッシュと言います)
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放置はしないで!軽症でも一刻も早く対策が必要!

坐骨神経症のページでもお話ししたことなのですが、神経症状は放置は良くありません。
炎症症状と違って放っておいて良くなるものでもありませんし、何度も繰り返していると徐々に筋肉が萎縮してしまうケースもあります。
神経性萎縮はひどくなると筋肉の組織そのものを変質させてしまい、完全にはもとの健康な筋肉の状態に戻せなくなってしまうこともあります。
大切なことは良くできるうちに良くすること
胸郭出口症候群かもしれない!神経症かもしれないと思ったら、なるべく早くはくさん和鍼灸整骨院にお電話ください。