はくさん和鍼灸整骨院版 手の感覚と肩のこりの深い関係
2025年09月7日
神奈川県横浜市緑区白山の接骨院「はくさん和鍼灸整骨院」です。
肩こりというと「姿勢の悪さ」や「肩の筋肉の疲労」を思い浮かべる方が多いと思います。しかし近年の研究では、肩の症状が「手の感覚」とも関係していることが示されています。今回は、その仕組みについて解説します。
⸻ 手の感覚が担う役割 私たちは物を持つとき、手や指の感覚を頼りに力加減を調整しています。もしこの感覚が鈍ると、脳は正しい情報を得られず、肩や体幹など大きな筋肉を余計に働かせて安定を保とうとします。その結果、肩の筋肉に無駄な力みが生まれ、こりや張りにつながるのです。
⸻ 研究から見える「手と肩の連動」 • Rothwellら(1982)手首の感覚を一時的に遮断すると、肩や肘での動きが増えることを確認。 • Sarlegna & Sainburg(2009)手指の感覚が低下した人は、肩関節に依存して物を扱う傾向が強い。 • Riemann & Lephart(2002)固有感覚が弱いと肩周囲の筋肉の同時収縮が増える。 • Hanら(2013)手指への触覚刺激が脳活動を変化させ、肩の筋出力にも影響。 • Takadaら(2016) VDT作業により手指への負担が肩・首の筋活動を高めることを報告。 これらは、手と肩が神経的に密接につながっている証拠といえます。
⸻ ご家庭でできる工夫 • 手のストレッチやマッサージ • 握る運動(グリップボールやタオル) • スマホやPC作業の合間に休憩をとる
⸻ はくさん和鍼灸整骨院より 肩こりがなかなか改善しない方は、肩そのものだけでなく「手の感覚」まで見直す必要があるかもしれません。当院では、鍼灸施術も組み合わせながら、肩と手の両方の状態を整えるサポートを行っています。
⸻ 📖 参考文献 • Rothwell JC, et al. J Physiol. 1982. • Sarlegna F, Sainburg RL. Exp Brain Res. 2009. • Riemann BL, Lephart SM. J Orthop Sports Phys Ther. 2002. • Han J, et al. Clin Neurophysiol. 2013. • Takada H, et al. Man Ther. 2016.


