足関節捻挫について解説

2024年06月11日

足関節捻挫について知ろう

こんにちは!今日は「足関節捻挫」についてお話しします。捻挫は日常生活でよく起こるケガの一つですが、正しい知識を持って対処することが大切です。

足関節捻挫とは?

足関節捻挫は、足首の関節を支える靭帯が過度に引き伸ばされたり、部分的に切れたりするケガです。多くの場合、運動中や転倒時に足が内側にひねられることで起こります。靭帯は関節の安定性を保つ重要な役割を果たしており、捻挫するとその機能が損なわれます。

足関節捻挫は、軽度から重度までさまざまな程度があります。軽度の捻挫では、靭帯の軽い伸びや小さな損傷が見られるだけですが、重度の捻挫では靭帯が完全に切れてしまうこともあります。また、捻挫が繰り返されると、慢性的な不安定性を引き起こし、将来的に関節の変形や関節炎を引き起こすリスクが高まります。

症状

足関節捻挫の主な症状には以下があります:

  • 痛み:特に捻った直後に強く感じます。痛みの程度は捻挫の重さによって異なりますが、軽度の場合でも歩くのが困難になることがあります。
  • 腫れ:捻挫した部分が腫れることがあります。これは内出血や組織の炎症によるもので、腫れがひどい場合は、足首の形が変わって見えることもあります。
  • あざ:内出血による青あざが現れることがあります。あざは時間とともに色が変わり、最初は赤紫色から次第に青色、緑色、黄色へと変化していきます。
  • 動かしにくさ:痛みや腫れのために足首を動かしづらくなります。また、関節の安定性が低下するため、不安定感を感じることがあります。

応急処置

捻挫をした場合、次のRICE処置を行うと良いでしょう:

  1. Rest(安静):足を休ませ、無理に動かさないようにしましょう。無理に動かすと、損傷が悪化する可能性があります。できるだけ早く安静にして、足首にかかる負担を減らすことが大切です。
  2. Ice(冷却):痛みや腫れを抑えるために、氷をタオルに包んで患部に当てます。1回20分を目安に行いましょう。冷却は1日数回行うと効果的です。ただし、直接肌に氷を当てると凍傷を引き起こす可能性があるため、必ずタオルや布で包むようにしましょう。
  3. Compression(圧迫):包帯やサポーターで足首を軽く圧迫し、腫れを抑えます。圧迫することで、内出血を抑え、腫れの進行を防ぐことができます。ただし、あまり強く締めすぎると血流が悪くなるため、適度な強さで圧迫することが重要です。
  4. Elevation(挙上):足を心臓より高く上げることで、腫れを軽減します。寝るときや座っているときにクッションなどを使って足を高くすることで、血液や体液の流れがスムーズになり、腫れが早く引くことが期待できます。

施術とリハビリ

捻挫の施術は、症状の程度に応じて異なります。軽度の捻挫であれば、RICE処置を継続しながら、徐々に足首の動きを取り戻すためのストレッチや軽い運動を行います。担当施術者の指示に従い、無理のない範囲でリハビリを行うことが重要です。

中度から重度の捻挫の場合は、自己判断は避け整骨院の評価を必ず受けることが必要です。場合によっては、ギプスやサポーターで足首を固定し、完全に安静にする必要があります。固定除去後も、リハビリを通じて筋力を回復し、再発を防ぐためのトレーニングが行われます。

予防

足関節捻挫を予防するために、次のことを心がけましょう:

  • ストレッチ:運動前にしっかりと足首のストレッチを行いましょう。柔軟性を高めることで、関節の動きがスムーズになり、捻挫のリスクを減らすことができます。
  • 適切な靴:足に合ったサポート力のある靴を選びましょう。特にスポーツを行う際には、足首をしっかりサポートする靴を履くことが重要です。
  • 筋力トレーニング:足首周りの筋力を強化することで、安定性が増します。バランスボードや足首用のエクササイズバンドを使ったトレーニングが効果的です。
  • 環境の確認:不安定な場所や滑りやすい場所での活動を避け、足元の安全を確保しましょう。また、運動する場所の状況を事前に確認し、リスクを減らすことも重要です。

おわりに

足関節捻挫は誰にでも起こり得るケガですが、正しい対処法を知っていれば回復も早まります。捻挫をした際には、まずRICE処置を行い、早期の安静と適切なケアを心がけましょう。また、予防策を取り入れることで、再発のリスクを減らすことができます。

捻挫をした場合は、軽度のものでも油断せずにはくさん和鍼灸整骨院にご相談ください。
捻挫は正しく施術せずに放置すると不安定性や痛みが長引いたり、組織そのものが変性や変形を起こしてしまうケースもあります。
早期の評価と施術が、回復を早める鍵となります。足首の健康を保つために、日常的なケアと予防を心がけましょう。

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