胸郭出口症候群の全てを解説します

2024年06月5日

1. 胸郭出口症候群って何?

胸郭出口症候群は、肩や腕、首に不快感や痛み、しびれが生じる怪我です。これは胸郭出口と呼ばれるエリアで、神経や血管が圧迫されることによって待ち受ける症状群のことを言い表しています。日常生活の様々な動作が原因となりうるため、多くの人に関わりがあり得る問題です。

1.1. 症状の基礎知識

胸郭出口症候群の症状は多岐にわたりますが、主に感じられるのは肩から腕にかけての痛みやしびれ、または強い圧迫感です。手のひらや指の感覚が鈍くなることもあり、場合によっては筋力の低下を自覚するケースもあります。症状が軽度な場合は生活に支障がないことありますが、進行し圧迫点の筋肉や神経が変性してしますと手術が必要になる場合も存在します。早期発見、早期改善には、自身の身体の変化に敏感であることと、放置しないことが重要です。

1.2. 発症するメカニズム

胸郭出口症候群を引き起こす原因は、首から腕にかけての神経や血管が圧迫されることにあります。特に、肋骨と鎖骨の間、大胸筋と小胸筋という胸部の筋肉に挟まれる場所がこの圧迫の要因となりがちです。胸郭出口のスペースが狭まると、神経や血管に対する圧力が高まり、それによって手指や腕に至るまでの神経伝達や血流が不十分になります。これが症状の根源となるわけです。

1.3. 気をつけるべきポイント

胸郭出口症候群の症状を予防する上で大切なのは、首や肩の負担を軽減する生活習慣を心がけることです。デスクワークなどで長時間同じ姿勢を取り続ける場合には、定期的に休憩を挟み、ストレッチや適度な運動を行うことが推奨されます。また、重い荷物を持ち運ぶ際の姿勢にも気を使い、適切な方法でバランス良く荷を分散して持つようにすることも重要でしょう。生活の中で意識的な体の使い方と、適切な体調管理を行うことが、症状の防止につながります。
また、すでに神経症状が現れてしまっている場合には、下手にストレッチや運動を試さず、なるべく早く専門家に相談しましょう。はくさん和鍼灸整骨院も胸郭出口症候群の方は来院され、しっかりと改善されています。
神経症状が出ている状態では筋肉は正常に収縮、弛緩できません。
その状態でストレッチや運動などの負荷を無理に課してしまうと悪化してしまうこともあり注意が必要です。

2. 種類別の症状と特徴

胸郭出口症候群において、症状にはそれぞれ特徴があり3つに大別されます。種類別の症状を知ることは、効果的な施術法を見つける一歩となり、また早期発見や改善につながります。

2.1. 斜角筋症候群

頸部前面にある斜角筋という筋肉で腕神経叢が圧迫されることで神経症状が発生します。なで肩やストレートネック、首が長く見える方や首が細く見える方に多い症状です。
重いものを症状のある側の手で長時間持ったりすると悪化します。

2.2. 肋鎖症候群

鎖骨と第一肋骨の間で神経が圧迫され神経症状が発生します。斜角筋症候群と同じく、なで肩やストレートネック、首が長く見える方や首が細く見える方に多い症状です。
重いものを症状のある側の手で長時間持ったりすると悪化します。

2.3. 過外転症候群

大胸筋や小胸筋などの胸筋群で神経圧迫や血管の圧迫があると神経症状が発生します。
吊り革に捕まる際や天井の電球を変えるような動きで手の温度が下がる、手の色が青白くなる、痺れる症状が出れば血管圧迫性の可能性があり、胸筋に力を入れたり、逆に強くストレッチを入れたりすると内圧が上がり、神経や血管が圧迫されて症状が出る場合もあります。
頻発するのは猫背や肩の内巻き、胸筋ばかり発達している人、もしくは斜角筋症候群、肋鎖症候群と同じくなで肩などでも発生しやすいです。

3. 正しい評価方法とは?

正しい評価方法とは、適切な検査を通じて、お客様の症状や健康状態を科学的な根拠に基づいて判断するプロセスです。一人一人の状況や特性を考慮した上で、最も適した施術方法を選択する知識と経験が必要になります。
渋滞を解消する上で、どのみちのどの部分で滞りの原因があるのかわからなければ交通整備できないように、正しい現状把握こそが改善の糸口です。

3.1. 自己での評価は避けるべき理由

自己での評価は、適切な知識や経験がない状態での推測に依存するため、誤った判断を招く危険があります。例えば、インターネット上の情報を元に自己判断した場合、症状が似ている別の病気や怪我を見落とすこともあるでしょう。

誤った評価は、必要な施術の遅れを招いたり、逆に不要な心配や不安をもたらすこともあります。そのため、専門家による評価を受けることが重要です。
はくさん和鍼灸整骨院では適切な検査で原因を考察しわかりやすくご説明いたします。
視点を共有しながら改善への道を一緒に歩きましょう。

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