シンスプリント スネの内側の痛み
2024年07月28日
シンスプリントって何?
シンスプリントって聞いたことはありますか?
学生時代に運動をされていた方の中には聞き馴染みのある方もいるかもしれませんね。
シンスプリントとはスネの内側の部分で筋肉や骨が炎症を起こす怪我です。
スネの内側は本来触っても大して痛い場所ではありませんがシンスプリントになっていると触ると激痛が走ります。
ひどくなると地面に足をつくだけでも痛くなったり、ジャンプや着地でも痛くなってしまいます。
多くは陸上競技のように長時間足を酷使するような競技や、バスケットボールやバレーボールのように跳躍と着地を繰り返す競技で多発します。
原因は筋肉に負荷が繰り返しかかることで回復が間に合わず筋肉を損傷するか、筋肉が繰り返し骨を引っ張ることによって骨膜が炎症を起こしたりすることが痛みの原因と言われています。
主に後脛骨筋などが関与していると言われています。
俗にover use=使いすぎ とされてきましたが、そうとも言えません。
同じ競技を同じ強度でされている子たちの中でも、シンスプリントになる子もいればならない子もいますよね。
何が違うのか?
どうすれば改善できるのか?
解説していきます。
シンスプリントになる子、ならない子の違いは何?
大きく分けて2つあります。
片方は施術で比較的早期に改善します。
もう一方は施術&運動療法による比較的長期の介入が必要なケースもあります。
パターン1
足首にある「距骨」という骨の位置のズレが原因のパターン。
私の経験則ではシンスプリントが発生した時点で9割以上の方にこの症態は存在すると考えています。
柔道整復術で、数秒〜数回の施術で改善することが多いです。
距骨は筋肉が直接ついていない少し珍しい骨ですので、一度ズレると放置していても戻るかどうかは運任せです。(何かの拍子で戻るかもしれませんが、逆に言えば何かの拍子で悪化する可能性もあります。正しい知識を持つことも予防と対策になります。)
パターン2
パターン1と併発していることが多いパターンです。パターン1を戻してもすぐに悪化方向に戻ってしまう場合などに疑います。
それは運動パターンに問題があるケースです。
股関節の内股癖やつま先の開き癖、反り腰なども原因の一部となります。
関連する要素が広く、改善するまでに介入すべきポイントやご自身で行っていただくリハビリもあるため施術がやや長期化しやすい傾向がありますが、正しく介入していくことで改善可能です。
(パターン1を放置してパターン2を介入するケースを見かけますが、これは改善が難しいと思われます。)