【はくさん和鍼灸整骨院】体を支える筋肉と動かす筋肉のバランスが崩れるとどうなる?その原因と整え方
2025年07月1日

神奈川県横浜市緑区中山駅と鴨居駅の中間に位置しております。
はくさん和鍼灸整骨院です。
※ENEOS 白山町SS (ナガシマ)さんと、
ヤマザキYショップ ハヤシヤさんのある通り沿いです
「いつも同じところが張ってしまう」
「ほぐしてもすぐ元に戻ってしまう」
「体が重く感じて動きたくなくなる」
こうした症状を感じている方は、実は珍しくありません。
私たちの体には、じっと姿勢を保つ役割の筋肉と、
動作を作るための筋肉があります。
この二つがうまく連携できていると、無理なく動ける状態が保たれますが、
どちらかに偏りが出ると体に負担がかかりやすくなります。
今回は、体の不調を引き起こす筋肉の働きの偏りについて、
わかりやすくお伝えします。
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体の「支え」と「動き」を担う筋肉たち
私たちは立ったり座ったりしているだけでも、
背骨や骨盤を支える筋肉が常に働いています。
こうした筋肉は無意識に働き続けるため、
知らず知らずのうちに疲労が溜まって硬くなりがちです。
一方で、階段を上がったり物を持ったり、日常の動きを生み出す筋肉もあります。
ところが、最近は座りっぱなしや同じ姿勢を長く続けることが多いため、
こうした筋肉はサボりやすくなっている人が増えています。
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姿勢を支える筋肉が固まる理由
例えば、長時間のデスクワークやスマホ操作。
同じ姿勢でいると、首や肩、背中まわりの筋肉はずっと緊張状態を強いられます。
これが続くと血の巡りが悪くなり、筋肉の柔らかさが失われ、
常に張った状態が当たり前になります。
日々の中で「肩を回そう」「首を伸ばそう」と思っても、
すぐに戻ってしまうのは、この働き者の筋肉が休む暇を失っているからです。
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動かす筋肉が弱りやすい生活とは
一方で、動きを作る筋肉は
「意識して動かす場面がないと弱りやすい」という特徴があります。
例えば、1日中座り仕事をしていると、お尻の筋肉やお腹の筋肉、
太ももの前側などがほとんど働きません。
便利な生活で移動が車中心になると、自然と歩く距離も減ります。
すると、体を支える筋肉ばかりに負担がかかり、動かす筋肉は働く機会を失ってしまいます。
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筋肉の働きの偏りが不調を呼ぶ
姿勢を支える筋肉が常に緊張し、動かす筋肉が弱ると、体の動きは小さくなります。
動かないからますます固まる…という悪循環が続くと、
肩こりや腰の重だるさ、猫背、疲れやすさといった不調がつきものに。
さらに、体を動かす力が落ちると、本来使われるべき筋肉を他の筋肉が補うため、
関節や筋肉の一部に負担が集中しやすくなります。
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体を楽にするために意識したいこと
1. 固まりがちな部分はこまめにリセット
首や肩、背中をゆっくり伸ばすだけでも血流が良くなります。
深呼吸しながらストレッチすることで、リラックス効果も得られます。
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2. 眠っている筋肉を目覚めさせる
座りっぱなしの方は、立ち上がったタイミングで足を曲げ伸ばししたり、
軽くスクワットをしたりしてみてください。
歩く時に少し大股にするだけでも、普段使わない筋肉が働きます。
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3. 同じ姿勢を続けない工夫を
30分から1時間ごとに立ち上がって体を動かすだけでも、筋肉の負担は変わります。
仕事中も、肩を回したり背伸びをしたりするだけでOKです。
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4. 自分だけで解決できないときは
筋肉の働きの偏りが長く続いてしまうと、
セルフケアだけでは戻しきれない場合もあります。
はくさん和鍼灸整骨院では、一人ひとりの生活習慣や体の使い方を確認し、
硬くなりやすい筋肉を緩め、動きにくい筋肉を動かしやすくするお手伝いをしています。
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おわりに
今の暮らしは便利な反面、体を動かす機会が減りやすいのが現状です。
しかし、ほんの少しの意識と習慣で、体の調子は大きく変わっていきます。
「体が重いな」「ずっと同じ場所がつらいな」と感じている方は、
今日からできる小さな行動を取り入れてみてください。
それでもなかなか良くならないときは、
私たちはくさん和鍼灸整骨院が全力でサポートいたします。
頑張りすぎている筋肉を休ませて、眠っている筋肉を目覚めさせ、
無理のない元気な体を一緒に取り戻していきましょう。
参考文献
• Janda V. (1983). Muscle Function Testing. Butterworth-Heinemann.
※筋肉機能検査に関する基礎的文献として、
姿勢を保つ筋肉と動かす筋肉の役割を示す研究です。
• Page P., Frank C. C., Lardner R. (2010). Assessment and Treatment of Muscle Imbalance: The Janda Approach. Human Kinetics.
※筋肉の使われ方のアンバランスについて、臨床での評価と対策をまとめた教科書です。
• Shumway-Cook A., Woollacott M. H. (2017). Motor Control: Translating Research into Clinical Practice. Lippincott Williams & Wilkins.
※運動制御と姿勢保持の仕組みを解説した標準的なテキストです。
• Hodges P. W., Moseley G. L. (2003). Pain and motor control of the lumbopelvic region: effect and possible mechanisms. Journal of Electromyography and Kinesiology, 13(4): 361–370.
※腰部の安定化筋の働きと痛みの関係に関する代表的な論文です。