外反母趾・扁平足
- 親指の付け根が痛い
- 土踏まずがあまり目立たず扁平足になっている
- 足の裏がつることがある
- 歩いていて疲れやすい
- サンダルや裸足になると足の形が気になる
上記のような状態が気になる方、外反母趾や扁平足かもしれません。
ここでは外反母趾、扁平足とは何なのか。どんなリスクがあり、治す必要はあるものなのか。
詳しく説明して参ります。
【結論】 見た目状の問題以上に実は機能上の問題が多く、しっかりと治した方が良い!
外反母趾や扁平足って見た目が独特なだけで、そんなに大騒ぎすることでもないんじゃないの? 個性の一部じゃないの?
と思っていませんか?
外反母趾、扁平足は個性ではなく、足や下半身の機能低下を示唆している可能性が高く、放置すべき課題ではありません。
また、ここで外反母趾と扁平足を並べて項目にしているのにも理由があります。
それは、扁平足悪化の延長線上に外反母趾が存在しているからです。
ここからは外反母趾や扁平足が起こるメカニズムについてみていきましょう。
外反母趾、扁平足の発生メカニズムは”歩行”を紐解けばわかる
人間の歩行をコマ送りに分割すると、歩行周期といってフェーズに分類していくことができます。
上記図を見ていただきたいのですが最上段が歩行のフェーズです。
左端から右端に歩いていくわけです。
この図は左足にフォーカスして作りましたので左足についてお話ししていきます。
まず最上段左端の絵を見ていただくと左足は”着地”のフェーズです。
その名の通り足を着地する段階であり、歩行フェーズの中で衝撃が最もかかる段階です。
ここで求められる能力は衝撃の吸収、クッション性、柔らかさ です。
最下段左端の足の骨の絵を見ていただくと、親指の付け根と小指の付け根が開いた形の足が書かれていると思います。
親指の付け根と小指の付け根が開くことで足の骨と骨の距離を開き、密度を下げることで衝撃吸収に優れた柔らかい足を作っているわけです。
次に最上段右端の絵を見てください。
ここでは左足を使って地面を蹴るフェーズとなっています。
地面を蹴って進行方向に推進力を出さなくてはならないのでここで求められる能力は足の裏から発生したエネルギーを体全体に連動させる能力といえます。
表現がむずかしいので自転車を例に挙げましょう。
タイヤの空気がMAXパンパンになっている自転車は軽くペダルを漕ぐだけでもスーッと走りますよね。
でも固いタイヤなので段差から降りる時などは衝撃の吸収はあまりしてくれない。
これが最下段右端の”固い足”です。
人間は歩くときに歩行に合わせて固い足と柔らかい足を切り替えながら歩いているのです。
この切り替えがうまくいかなくなってしまうのが扁平足、外反母趾と呼ばれる状態なのです。
これは先ほどの図でも使った”柔らかい足”ですが何かに似ていませんか?
そう。外反母趾ですよね。
外反母趾、扁平足はどのフェーズでも”柔らかい足”となってしまう状態なのです。
クッション性、衝撃吸収性があるけれど力の連動性には優れていない。
だから人より疲れやすかったり痛くなりやすかったりするのです。
切り替えがうまくいかずにずっと”柔らかい足”のままでいるといずれは変形して外反母趾、扁平足は悪化していきます。
切り替えがうまくいかなくなってしまった原因を突き止めて早期に改善する必要があります。
外反母趾、扁平足の治し方
外反母趾、扁平足は足が突然変形してしまう病 ではありません。
・靴などの圧迫
・アーチを形成する筋肉の弱化
・膝のバランスの崩れ(下図)
・股関節の内巻き癖(下図)
・骨盤のずれ
など全身的な要因、使い癖の継続で変形を起こしていきます。
図のような原因の中で1つか2つの原因が該当しているだけの方もいれば、全て当てはまってしまう方もいるでしょう。
当てはまった全ての原因に対して適切な処置を適切な頻度で施術する必要があります。
断言しますが、テーピングやインソールや、足の調整だけで外反母趾、扁平足は良くなることはありません。
しつこいですが全ての痛みや不調、変形には全身的な要因が関係しているから局所のみを施術してもよくならないのです。
全ての施術は 正しい方向性 × 正しい量 × 正しい質 が必要です。
当院の施術はお客様にしっかりと状況説明を行った上で提供いたします。
まずはお気軽にお電話でご相談ください!